考えごと

いろいろと錯綜

ここのところ更新頻度が低下しているワケがわかり納得した。 むちゃくちゃ暑いのも大きな理由なのだが、実はここ1カ月ほど、書きたいことがどんどん押し寄せて来ていて、それを追いかける時間と体力がなくて頭の中にあるものがどんどん置き去りにされ溜まり…

数字が風景に見える

今日はホントは8月15日じゃなく、17日の夜10時。書こうと思ったら昨日の夜中午前2時ごろに書き込んでいたので17日では書けないので強引に空いてる日付で15日ということに。さて昨日の夜中blog書き終わったときにテレビでピーターバラカンが面白…

宮沢賢治

ここ2、3日で『風の男 白洲次郎』という本を読んだ。ケンブリッジに学び、政財界に知遇あるも一貫して官職、政治への道を拒み、戦中は百姓をやり、戦後吉田茂首相に請われ日本国憲法の制定に日米間を奔走した。プリンシプルを尊ぶ紳士……。 最近徳とか倫理…

エネルギーと食糧

以下2月ごろに書いたもの…… 暖冬で冬の野菜出荷が全国的に前倒しになり、春の端境期、需要の穴埋めが難しいそうだ。これを埋めるに手っ取り早いのはその時期に出荷のある地域から広く買い付けること。 一方、地球規模で買い付け先を模索しつくしたのが穀物…

農民芸術概論綱要

いつも石川県でどでかい有機農業をやっていると聞く、井村辰二郎さんという方のblogを見ている。このまえ突然このテーマが載っていて、不意を衝かれたというか、ハッとさせられた。改めて読み返すと、その輝きは変わらない。モノづくりをする、つくり手に立…

自民党の新憲法草案

国民投票法が可決されたのだった。朝まで生テレビで憲法を論じていた。田原総一郎は、安部総理大臣を「前代未聞、歴代の総理で 初めて改憲を打ち出したばかりか、次の選挙で改憲を争点にすると言っている。これはあのタカ派の中曽根さんすらやらなかったこと…

標準以上

『千年は働いてきました』の続きになってしまうが、この本で印象に残ったことは色々あった。このうち「標準以上」ということについて。 書評に書いたがとにかく現代社会は標準が多すぎる。人は定められた条件を充たすことを目標にせざるを得なくなっているし…

千年働いてきました

やっとBM協会機関紙『aqua』の書評が書けた……*********************** 日本は“老舗”の製造業が際立って多い国だそうだ。海外、とりわけアジアに詳しい著者は華僑、印僑に代表される“商人のアジア”との対照から、日本を“職人のアジア”…

EU市民とヨーロッパ人

最近考えることが、移動ということだ。何が移動するかというと、土地・人・モノ・カネ・情報の5つについてそれぞれ。土地と人は領土と国籍だから国家の根幹で、この移動は明確な制約がある。情報といえば国家機密とかを除きほとんど自由、最近ではタダの情…

鉄腕アトム

昨日の夜中、NHKアーカイブで手塚治虫をやっていた。既に手塚治虫は有名人。その手塚さんが、あいかわらず締め切りに追われる3日間の仕事場を追いかけた記録。トレードマークのベレー帽とポロシャツもさることながら、有名人の手塚さんは、自分で絵を描…

交易と言語?

交易も言語も同じだという。 2者の存在を前提とし、原初に概念が共有されていなかった意味で両者は同じだという。 交易においては沈黙の贈与によるファーストコンタクトがなされ、言語においては音素の発声によるファーストコンタクトがなされ、以降連綿と…

自然法爾とコギト・エルゴ・スム

自然法爾の事 「自然(じねん)といふは、「自」はおのづからといふ、行者のはからひ(自力による思慮分別)にあらず、「然」といふは、しからしむといふことばなり。しからしむといふは、行者のはからいにあらず、如来のちかひにてあるがゆゑに法爾といふ。…

プラトモナスという風景

今日、テレビでスペインの画家ホワン・ミロのことをやっていた。見ていて懐かしく重い、押入れの奥の奥にしまいこんであった美術全集を引っ張り出した。重くほこりをかぶった全25巻の表紙それぞれには油絵の具の跡が残り、引越しのたび捨てようかと思っても…

散漫な思考

思考がどう巡るかを考えた。ヒトはいつも何かを思い浮かべあるいは考える行為を連続させている。何かのテーマについて思いを詰めていることもあるが、そんな縛りを課していないときはランダムに。 しりとりのようなもの。言語に発する手前の情景があり、その…

“おいしい村”はどこを目指す?

“おいしい村”について、まず1回目の整理。“おいしい村”という題名はもともと、2002年のイタリアで出会った言葉“IL BUON PAESE”の(僕の)誤訳だ。この言葉は、googleの自動翻訳(イタリア語→英語)であたると“THE GOOD COUNTRY”となるのだから、日本語…

主体を自らに引き寄せて

ボクがBM技術協会の機関紙『aqua』に、少しだけスローフードの本のことを書いた件はこの前触れたが、あの後、その団体の椎名さんに「おごってやる」と呼ばれたのだ。 まず椎名さんから「おまえは活動家でも官僚でもなく表現者なのだということがワカッタ。ど…

ヨーロッパに興味を覚える。

とっかかりは、かの玉村豊男さんの文庫でパリのカフェを巡るルポルタージュ。有名なパリのカフェ、実はフランスのオーヴェルニュ出身の人が多くて、その他アルザスの人は云々、ブルターニュの人は云々と、同じフランスでもぜんぜんちがう食の文化、場合によ…

今日は成田周辺をうろついていた。

シゴトで。久しぶりのここいら辺。時々出張で空港には行ったのだが、周辺の畑を巡ったのは10年以上ぶりのこと。特に昔お世話になっていた農家のATさんのところに行く途中の風景の懐かしさ。 大学生のころ千葉にはよく通っていた。 千葉に住んでいたのと、流…

今日は日記、ということに。

梅田望夫さんのblogだと日記はwildcardかな。何でもありということで。前冗談でシャチョーのOさんから「オマエはワイルドカードだからなぁ」と言われたのも思い出したりして。さて今日カイシャではぼそぼそとシゴトをこなし、前にBM技術協会事務局長の磯…

今日はスローフードについて

とあるブログで、学生とおぼしきコメントで、スローフードはお金持ちのものなのかなぁ、と素朴な意見を述べていた。お金のある国だからこその贅沢であると。そう思うと興味を失ったとあった。この意見にけっこう多くのリアクションが載っていて、そんなこと…

Web進化論の著者、梅田望夫さんの本

2冊目を読んだ。題名がずばり『シリコンバレー精神』(ちくま文庫)。梅田さんが外資系企業の日本人駐在員としてシリコンバレーに移り住んでから退職し独立していく個人のストーリーと、1996年から2000年という時代のシリコンバレーの激動の2つの柱で書き…

ビデオで北の国からを女房と一緒に見た。

とにかく北の国から全編で一番泣けるシーンが、落石の蛍に会いに行った五郎さんが、別れ際に「ほたるぅ〜」と叫んでしまったシーン。泣いた。北の国は自然が厳しく、それだけに人間関係が美しい。その中で繰り広げられる悲しい現実は、どれもが都会のなかで…

有機野菜を誰でもが食べられるような社会を創りたい!

らでぃっしゅぼーや。1988年に開始された、この若く元気で新しい取り組みには、スタッフ全体の熱意がはっきりと存在していて、それまでどちらかというと醒めていた消費者ばかりか生産者までもが、その熱意に伝染していったような気さえする。かつて、らでぃ…

ネットワークというものを

らでぃっしゅを題材にして再度考えて行きたい。 この言葉、昔からよく使われてきた。“モノ提携テーマ連合”なんてナツカシイ。1994年だったと思うが、大地を守る会の藤田和芳会長を代表に晴海で盛大に開催されたDEVANDA−いのちの祭りがテーマ連合の例だろう。…

いろんなブログをサーフィンしてみて

感じたことがある。 有機農業ポータルはあるのかな、ってことだ。まず、現状有機農業というテーマでは、個人それぞれが自由にblogなど書いたりしないんだ。その人の暮らしや食、農業にまつわることがテーマなのであって、有機などということのみはテーマにな…

気持ちを保つことに

限界を感じる、ということはよく経験する。僕の場合必ず集中が切れる、気持ちがいやになる、となると、ふにゃふにゃになってへら〜となって、もういいやっとなって沈んでいく。そして沈んで日を過ごし、その日々の中からまた何かが生まれて、また気持ちが高…

さてこの2週間は死ぬほど

忙しかった。19日から21日はスローフード協会の日本研修受け入れでずっと若者たちのお守り。若くないのに研修先となった山梨県北杜市、白州森と水の里センターで、イタリアの若者たちと、設立者の椎名さんと4時まで飲み明かし……その翌日、これまでそれなり…

きのう今日と、電車の中で

ささぁ〜っと2冊の本を読んだ。両方ともGoogleをテーマにした本。ひとつはハウツー本で、かの朝日新聞社から出てるヤツ。もうひとつは新書版でgoogleをネット世界の成功者としてその戦略を紐解く、という趣向のものだった。へぇなるほどと読み終わったが、…

僕は、笑えないオトコだ。

笑う、ってなんだろか。 僕の場合思わず笑う、楽しくて、おかしくて笑うことが、笑うことだ。笑顔もしかり。楽しい気持ちが笑顔になって表れる。笑顔がステキ、かわいい人がいるが、僕の笑顔はだめだ。若者40人が集まった若者集会。同行したカメラマンのTN…