ヨーロッパに興味を覚える。

とっかかりは、かの玉村豊男さんの文庫でパリのカフェを巡るルポルタージュ。有名なパリのカフェ、実はフランスのオーヴェルニュ出身の人が多くて、その他アルザスの人は云々、ブルターニュの人は云々と、同じフランスでもぜんぜんちがう食の文化、場合によっては言語も持っている……

そこからいもづる式にいろんな、ヨーロッパの中の違いが気になるようになっていった。しかもそんな“つもり”になっている丁度その頃、というか先週、久しぶりに知人の島村菜津さんから本が届いて、イタリアのバールとコーヒーの話を読んだ。その名も『バール、コーヒー、イタリア人』。文中に何気なく踊っていた名文句……

「それぞれに違うことを自らのアイデンティティとしているヨーロッパ」

菜津さんは何気なく当たり前に書いていたのだろうか?僕はそうかそうだったのか、と勝手に納得し、心の絵を描き始めているのだが、はてさて、どう違うんだろう?この違い、にはとうぜん、たいへんな歴史、葛藤もあるのだろうが、少なくともそのエッセンスはステキなことのように思えたのだった。

バール、コーヒー、イタリア人―グローバル化もなんのその (光文社新書) パリのカフェをつくった人々 (中公文庫) 東欧・旅の雑学ノート―腹立ちてやがて哀しき社会主義 (中公文庫) 河童が覗いたヨーロッパ