僕は、笑えないオトコだ。

笑う、ってなんだろか。
僕の場合思わず笑う、楽しくて、おかしくて笑うことが、笑うことだ。笑顔もしかり。楽しい気持ちが笑顔になって表れる。笑顔がステキ、かわいい人がいるが、僕の笑顔はだめだ。若者40人が集まった若者集会。同行したカメラマンのTNくんが、若者たちの「顔を撮りたい」と参加者のにわかポートレートを撮り始めた。その撮影現場を眺めていて、笑うことについて考えてしまった。

若者集会、要はソフトボールやって温泉入って酒飲んで交流するという趣向なんだが、そのもようを記録に納める撮影は、カメラを意識せずの自然な表情がイキイキするのがいいワケだ。まさしく思わずの表情の中に笑顔、笑いを切り取ることが目的だ。しかし彼はわあわあやってる連中からひとり呼んではファインダー越しに、あっいい顔っすよ、もちょっとアゴ引いてねっ、とか言ってパチパチ。被写体は顔を強ばらせたり緩めたり十人十色で、ハタから眺めていておもしろくはあったが、ひと渡り撮り終えTさんどうぞと僕も撮ると言う。で撮られた。

恥ずかしくありいやでありかといって笑顔を作らなきゃと努力してしまう小心者の自分がくやしく、冷や汗かきつつ、あ、僕は見られてしまうのとか笑うのはダメだなぁと再度納得した。

笑いは作れるものなのか? カメラとか人などに見られていても自然に笑える人種がいるものなのか? たぶん両方あるだろう。すると自然に笑える人、笑えない人の両方がいて、僕は笑えない人種ということになってしまう。笑い人種はたぶん人が好きな人であり、笑えない人は人が嫌いな人かも知れない。笑い人は自信ある人で笑えない人は自信なき人で自分が嫌いな人かも知れない。笑い人はまわりをなごやかにし、笑えない人はモチュベーションを下げる。家庭環境が悪い人かも知れず暗い過去を持った人、現在を楽しめない人かも知れない。

どうも笑えない人は、周りからどう見られるかについては大変不利だ。練習積めば克服できるものなのかな、困るなぁいい年して今さらなぁ……

深めて考えたかったのに、処世的に思考が止まってしまった。


岩手県陸前高田市にある貝の博物館は日本一の貝殻のコレクションではなかろうか。写真はベニオキナエビス?リュウキュウオキナエビス?