山口マオ

buonpaese2007-09-27

 昔の友人、山口マオに会いに行った。15年か20年ぶりあたり。彼は絵描き。
 大学でいっしょにバンドやったり大学祭で居酒屋やったり、夜の町をほっつき歩いてはヘンなもの拾ったり、僕が美麻村の遊学舎に通い始めたのも彼がきっかけだ。版画を専攻してしばらく東京で暮らし、賞をもらったりでメシが食えるようになり、今は生まれ故郷の千倉に住んでいる。昔と変わらないような海が目の前、久しぶりに訪れた房総はなんか懐かしく、昔話も手伝ってか楽しい一日であった。昔から正面きってモノゴトを進めるよりか、斜に構えつつ明るく自分のポジションを生み出す人間で、そのフシギな存在感は彼の絵の世界と全く同じ、というか体質で絵が描けるタイプ。彼の絵を眺めていると、ああこんな場所に世界があるのかとホっとさせられる。根っからのアーティスト。僕は彼の描く青い色が大好きである。

 この日の夜は寝付かれず。しかも中秋の名月前後とあり、夜の海の頭上、天空は月が晧々と雲間を照らしていた。海辺の散歩。