モクモクファームに寄ってきた〔1〕

 前々から話は聞いていたし、雑誌などでも取り上げられる有名なところ。三重県伊賀市郊外にあって休日には近隣の家族連れで賑わい、農家が運営する観光施設としては大成功の事例として、農業版ディズニーランド、または観光牧場の拡大農業版のようなイメージを抱き、少し期待もし、勉強のつもりもあり……。
 勉強というのは、都市消費者が農に親しむ場作りの成功事例を見学したいというがあった。農家がよく農業体験、ファームイン、グリーツーリズムなど交流の取り組みを通じ農村を活性化させるなどをするのだが、いまいち集客力とか営業とかが苦手で、やっては見たもののうまくいかない、あるいは「のんびりやるさ」と開き直るパターンが多く、そんな中正面から「集客」に取り組むバイタリティを知りたいというのもあった。

1周15分

「連休のど真ん中やから混んでるよぉ」と近隣で農業をしている知り合いのFさんに言われ車を走らせた。途中道の駅あやまというところもあり覗いてから「もくもく」に到着、と入口には「駐車場は満車です。第二駐車場へお進みください」と看板。そうか予想通りと案内表示に従い2キロほども走った山の上手に3、4町歩はあろうかという駐車場は7〜800台の車がみっしり留まっていた。これは聞きしに勝る人気だ、と車を降りそこからは「もくもく」まで貸切の無料ピストンバスに乗りやっと入口に到着。
思った通りの人込み。ただし意外と小ぢんまりの広さ。遊園地のような入場券売り場で大人400円を支払い中に入った。人込みを掻き分け園内(?)を一回りするのに15分ほどで足りただろうか、入口周辺はバーベキューレストラン、地元食材の和食系レストラン、乳製品とケーキを販売するコーナーショップ、同様の焼き豚ショップ、温泉(!)、道の駅の野菜コーナーのような売り場、おみやげのお店。このエリア脇の小山へスロープを2分ほど上がるとそこも展望レストラン、畜産加工品の工房と売店、アトラクションの広場、公園、豚のキャラをテーマにしたおみやげ店と巡り、「お帰りはこちら」の看板に従い下り専用のスロープを下ると元の場所に戻ってきた。