いもづる?

この日は土曜日。翌日は市民農園の畑シゴトをしなければならなかった。ところが事情で鹿児島に泊まらなくてはならなくなって、電話で家に連絡すると「ちょうどいいからそっちでサツマイモの苗もらってきて」と言われた。が、その人の畑に行く訳ではなくムリ…

ワンデイシェフ……さみずの山下和子さんその3

さてその和子さんがやりたいこと。それはワンデイシェフという、今各地で小さな広がりを見せている取り組みにインスパイアされているとのことだ。って何かというと…… 「誰もが自分の色で輝ける社会の創出」を理念として、レストランの運営を通して「食」に関…

農村女性民主主義……山下和子さんその2

K子さんがめざすのは、さみず村の女性たちが気軽に集まれて、生き方に誇りと喜びを取り戻す、自前の、ゆるやかな、でも少しずつ広がっていくコミュニティなのかなと思う。和子さんは、少しずつ広がっていく、その過程をプロデュースする楽しみを温め、実行…

さみずの山下和子さん

さみず村の続きだ。昼間に摘花のお手伝いをして、温泉に入って酒をのんで、その日深夜には山下勲さん宅で話しが続いたのだが、中でも和子さんの話を心に留め置きたい…… 和子さんは勲さんと同じ故郷、さみずの幼馴染だ。そして和子さん、農家の出とはいえ、高…

春の林檎畑・さみず

長野から国道を新潟方面に小一時間ほども走り、滋賀高原方面に別れてゆく観光バスを右に見やり、ちょっとした坂を上った途中に、牟礼という駅がある。ここを右折して、すぐだ。それまでの何のことはない風景が一転し、りんごの楽園となって目の前に広がる。 …

モクモクファームに寄ってきた〔5〕

記号化された空間 どの農家がどこに住んでいようと、それは消費者には関係ない。関係ない農家が消費者を呼び込もうとすれば必ず、何らかの呼びかけ(自己主張または営業)をしなければならない。せっかく来てくれた人はありがたく、心ばかりのもてなしもする…

モクモクファームに寄ってきた〔4〕

土地を移動させる もくもくに寄り、戻った先での農家(こちらはホンモノの有機農家さんたち)との会話のなかで、新規就農の難しさについて「つくる技術も大事だが心配なのが販売先。まず安定した販売先をみつけるのが難しいんですよね」と自身もIターンで10…

モクモクファームに寄ってきた〔3〕

農家っていったいこれ そこかしこのサインが気になった。レストランの脇に「私たちは農業をしています」。小さな風力発電機の脇に「風さん今日もありがとう」「農村料理の店」「農村カフェ」。駐車場に導く看板にはおどけた文字で「ごめんなさい!もう少しで…

モクモクファームに寄ってきた〔2〕

1日1万人 出店は飲食が9割とお土産。すべてがお金を必要とするので入園料は何だったのかと思い返すと山の上に行くとき入場券をチェックされて、確かに上では子豚さんショーかなんかやってたな……。ということは下だけなら入場料はいらなかった訳で。そうい…

モクモクファームに寄ってきた〔1〕

前々から話は聞いていたし、雑誌などでも取り上げられる有名なところ。三重県伊賀市郊外にあって休日には近隣の家族連れで賑わい、農家が運営する観光施設としては大成功の事例として、農業版ディズニーランド、または観光牧場の拡大農業版のようなイメージ…