パプリカでドルマ

buonpaese2008-09-17






 昨日高知四万十の畑さんミキドンから届いたパプリカでドルマを食した。
 ドルマはピーマンの肉詰めのことで、トルコ料理に出てくるやつ。あまりトルコには詳しくないが、昔神楽坂に通ってたときに昼飯を食いにいったトルコ料理屋があって、そこで必ず出てくる豆のスープが大好きだったものだから、何気に時々、トルコ料理の本とかめくってたりしてたのだ。
 ドルマ、いつかつくりたいな〜って思ってたのだが、なんとなく面倒そうでつくったのは今回が初めて。畑さんのつくったパプリカじゃき、と今回は喜び勇んで「晩飯オレ作ります!」と率先、女房からバトンタッチ。やってみるとむちゃくちゃカンタンだった。こんなんでいいのかなと一抹の不安抱きつつ食卓へ……

 昨日のナマのパプリカに劣らず量感ずしり。味付け味付け見てないしどうかとおもいつつ最初のひと箸をいただく。初発あちょっとシオ足んねーなーと周囲に口走りつつ、実際のお口の中にじわ〜とやってきた第二波は、あこの匂いと直感できるトルコの香り、お、同時にパプリカの甘味、ぼてっとした酸味。いいじゃん、ウマイウマイ。これはおいしいっす。。。
 作り方はとてもかんたん。ひき肉とタマネギパセリみじん切りに米まぜてこねて、塩とクミン、キャラウエイ、オールスパイスまぜてこねて、中身をこそげたパプリカに詰め込んでフタして、鍋に並べて、塩味つけたトマトピューレと水混ぜたやつで炊く。最初強火途中から弱火で30分で完成。今回パセリなかったのでかわりに自家菜園で採ったナスみじん切り投入。
 米入れすぎたもんで、ごはんいらずの一品になっちゃったが、それもアリかなって感じの出来でした。パプリカまだあるんで、明日は焦がして食う。

 実はこのパプリカ、規格外なのだそうだ。重さが100g以上ないと規格外になっちゃう、と今日畑さんから来たメールで知った。こんな立派なのに小さい?それはないだろうと女房と話す。だって詰め物いっぱい入れられたし、おいしいし。何の問題もないと思うのだが、販売先の業者はどこだ? ってそれはボクの勤め先なのですが、考え直したほうがいいんじゃないかと、明日は担当に連絡するか! とは言え発言力ないからな……
 それにしてもたいしたもんだ。そんじょそこらのピーマンたちとは当然だが一線を画す存在感だ。ちょとぜいたくなバリエーションの色物野菜と思っていたが。何というかトウガラシという属の備える良い部分をこれでもかと伸ばしてあげたような人間の努力の結晶のようで、品種と咲く出した人にも頭が下がる。それとなんとなく、あの中米のサンタフェスタイルというか、カキーンとターコイズの空の下原色の民家がこれまたカキーンとしたコントラストで織り成す風景と、このパプリカの原色がシンクロ。パプリカでたぶんあちい原産。じゃ何でトルコ料理なのか?まいっか。いずれにせよこの国籍不明の存在感に脱帽だ。

 全国で無農薬でパプリカつくってる生産者ってどれだけいるんだろう。
 がんばれ全国のパプリカ生産者!