名古屋駅のきしめん

 これは書いておこう。JR名古屋駅きしめんがうまい!
 前々から同僚のN君がウマイウマイと言っていて、僕も過去1回だけ食べてその驚きが忘れられずで、シゴト帰りの乗り継ぎで立ち寄れたので……
 ポイントの1はだし。あっさりしょうゆ。昆布と鰹節かね?基本は関西風と一緒と思うが濃い口しょうゆで濃いスープ、しかしサラっと爽やかな味わいだ。ポイントその2は、乗っかる卵が生卵ではなく半熟のぽろんと丸いのが載る。ポイントその3は、これが今回の発見だったが、冷凍めんなのだ。冷蔵調理済みと冷凍調理済みの実力の違いは知る人は知っていよう。最近の冷凍保存技術はすごいのだ。これでめんのコシと得も言われぬにゅるっとした触感が再現されている。そして最後にポイントの4が仕上げに振りかける鰹節。あつあつのできたてに、このひと手間が食べ手にいい香りを運んでくれるね〜。立ち食いのファストフードとはいえニクイと思う。
 この4点がダントツ。立ち食いの場合、関東圏に入るとほぼこうした「味わいへの配慮」が消え去ってしまうのだが、名古屋人はそれを許さぬようだ。うらやまし。これも明確に文化の一領域なのである。
 それにしてもこのウマさは何だろうと、名古屋駅/立ち食い/きしめんでググってみたらオモロイblog発見()「名古屋駅きしめんを完全制覇!」とある。でなるほどと、でぇりゃあ驚いたのが、名古屋駅はほとんどのホームにきしめん屋があるそうだ……

在来線のホームにもそれぞれ、ほとんどもれなくきしめん屋がある。(13・12番線以外)どこに行くにしても、どっから帰ってくるにしても、名古屋駅を利用している以上は、きしめんには困らないというわけだ。そしてなぜ12・13番線にはお店がないのだろうか?不自然じゃないか…、とかその時は思ったが、東京に帰ってきてよくよく考えると、全ホームにきしめん屋がある方がおかしい。

なるほど。このほかにも名古屋駅きしめんに言及している記事は多く、これは名古屋名物といっていい。

 写真はあまりウマそーではない。が、撮る側から言わせてもらうと、このきしめん、朝日の射し込むラッシュ時に、あわただしい臨場感と一緒に逆光気味に撮るのがいい。で季節は湯気が映り込む冬。今回は夜7時で暗く客は僕含め2名で閑散。店の写真も撮りゃよかったが、味は思い出どおりにうまかった。てんぷらきしめん500円也。おそまつ。