ヤマチャ

 ヤマチャという言葉を知っているか?
 ヤマチャとは山のお茶すなわち山茶。ふつうのお茶とどう違うかというと、ツバキ科茶樹なことは一緒なのだが、主に山間部で栽培されているお茶のこと。って、ふつうのお茶だって山で栽培されていたりするではないかと、これだけじゃ説明不十分で、山間部というか焼畑での栽培茶、しかも製法は釜炒りのお茶のことをヤマチャと称するのだ。くわしくは省くが実生の在来種であり香り高い良いお茶で、今そんなお茶を作っている人はほんとうに少ないのだそうだ。
 これに対しふつうのお茶は常畑かつ蒸し製茶を指す。
 今の時代、僕たちが飲んでいるお茶はペットのお茶! 急須でゆったり飲んでる人なんて少ないだろう。その急須のお茶も、入手できるのは品種ではほとんどがヤブキタ、製法は蒸しで、しかも深蒸しが主流という。さらに産地間ブレンドがあたりまえで、ワインのように産地銘柄畑の所在地まで特定できることはほとんどない。さらにさらに、茶の旨味だとか、できるだけ早く収穫して高い値をつけようとかで化学肥料の使用量がとても多く環境汚染の原因になったり、弱る樹をだましだまし育てるので農薬も大量に使う。我々消費者はそんなお茶っ葉に熱い湯を注いで、まあ農薬を抽出してありがたくいただいたりするという図式。
 ここらへんが一園逸茶という名前の取り組みの入り口なのだが、さて何が言いたい? こんどヤマチャを見に行くことになったのサ:)) 

 楽しみ