今日というか昨日の夜中まで、

農文協現代農業増刊号、尊敬する編集主幹甲斐さんの依頼で原稿を書いていた。今度の特集が“廃校”で、今年3月に開催したわが所属集団Radixの会のイベントを、都内の廃校を利用して開催した経緯からの依頼だった。ギリギリに入れた原稿はさっき読み返したが粗くどうしたものかと今悩んでいる…のは措いといて、Radixで開催したそのイベントの名前を“食の文化祭”という。

食の文化祭の名を最初に世に出したのは宮城県に住む結城登美雄さんという方。地元学を提唱し、農村各地域で今静かなブームとなっている。地元学にせよ、食の文化祭にせよ、地元が地元を祝う、アイディンティティを発見しあうところにその素晴らしさがあると思うのだが、今個人的に気になっているのは、“文化”という言葉についてだ。このブログの前の記事、911から5年で、自分がその5年前から着手した、つくり手同士の交流の取り組みがいずれ文化の域に達する云々と書いた、その“文化”が気にかかっている。

現代農業の原稿では、城下町や門前町のように、まず城やお寺ありきのインフラが人を呼び、それを享受しようと集まった人々の間で自然発生的に生まれる祭りや芸能、そのマチならではの風習など文化(culture)なのかなぁと思い喩えてみたのだが、はたしてどうか?石油や石炭などのエネルギーが技術と共にインフラとしてもたらされ、それを享受する側から何らかの文化は生まれるのか?自動車という文明(civilization)の利器があり、そこからモータリゼーション、自動車のある暮らしが生み出され、それを文化と言う……。これは合ってるか?

ならばその逆、文化の集積から文明は生まれないのか?文明的に何らの恵みも享受されない根源的な生活の営みから言語が生まれたのではなかったか?その言語は文化なのか?文明なのか?今わからないがここのところずーと気になっているのだ。

調べると……
文化とは、(1)社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体。言語・習俗・道徳・宗教、種々の制度などはその具体例。文化相対主義においては、それぞれの人間集団は個別の文化をもち、個別文化はそれぞれ独自の価値をもっており、その間に高低・優劣の差はないとされる。カルチャー。(2)学問・芸術・宗教・道徳など、主として精神的活動から生み出されたもの。
文明とは、(1)文字をもち、交通網が発達し、都市化がすすみ、国家的政治体制のもとで経済状態・技術水準などが高度化した文化をさす。(2)人知がもたらした技術的・物質的所産。
……ということらしい。

なぜこんなこと気になるのか、ほとんど生産性もなく意味のない悩みではある。まあ、要は食のつくり手同士が何らかのつくり手文化を生み出すはずだ、と僕は信じて疑わないのだけど、そもそも文化が何なのか説明できないので困っているということなのだ。あれ?


写真は昔なつかし、市民農園借りた5年前最初の鍬入れで作った文化の曙。流木囲い。今はない!


今日というか昨日の夜中まで、農文協現代農業増刊号、尊敬する編集主幹甲斐さんの依頼で原稿を書いていた。今度の特集が“廃校”で、今年3月に開催したわが所属集団Radixの会のイベントを、都内の廃校を利用して開催した経緯からの依頼だった。ギリギリに入れた原稿はさっき読み返したが粗くどうしたものかと今悩んでいる…のは措いといて、Radixで開催したそのイベントの名前を“食の文化祭”という。

食の文化祭の名を最初に世に出したのは宮城県に住む結城登美雄さんという方。地元学を提唱し、農村各地域で今静かなブームとなっている。地元学にせよ、食の文化祭にせよ、地元が地元を祝う、アイディンティティを発見しあうところにその素晴らしさがあると思うのだが、今個人的に気になっているのは、“文化”という言葉についてだ。このブログの前の記事、911から5年で、自分がその5年前から着手した、つくり手同士の交流の取り組みがいずれ文化の域に達する云々と書いた、その“文化”が気にかかっている。

現代農業の原稿では、城下町や門前町のように、まず城やお寺ありきのインフラが人を呼び、それを享受しようと集まった人々の間で自然発生的に生まれる祭りや芸能、そのマチならではの風習など文化(culture)なのかなぁと思い喩えてみたのだが、はたしてどうか?石油や石炭などのエネルギーが技術と共にインフラとしてもたらされ、それを享受する側から何らかの文化は生まれるのか?自動車という文明(civilization)の利器があり、そこからモータリゼーション、自動車のある暮らしが生み出され、それを文化と言う……。これは合ってるか?

ならばその逆、文化の集積から文明は生まれないのか?文明的に何らの恵みも享受されない根源的な生活の営みから言語が生まれたのではなかったか?その言語は文化なのか?文明なのか?今わからないがここのところずーと気になっているのだ。

調べると……
文化とは、(1)社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体。言語・習俗・道徳・宗教、種々の制度などはその具体例。文化相対主義においては、それぞれの人間集団は個別の文化をもち、個別文化はそれぞれ独自の価値をもっており、その間に高低・優劣の差はないとされる。カルチャー。(2)学問・芸術・宗教・道徳など、主として精神的活動から生み出されたもの。
文明とは、(1)文字をもち、交通網が発達し、都市化がすすみ、国家的政治体制のもとで経済状態・技術水準などが高度化した文化をさす。(2)人知がもたらした技術的・物質的所産。
……ということらしい。

なぜこんなこと気になるのか、ほとんど生産性もなく意味のない悩みではある。まあ、要は食のつくり手同士が何らかのつくり手文化を生み出すはずだ、と僕は信じて疑わないのだけど、そもそも文化が何なのか説明できないので困っているということなのだ。あれ?


写真は昔なつかし、市民農園借りた5年前最初の鍬入れで作った文化の曙。流木囲い。今はない!