ルー語変換って

 どうも笑ってしまった。とあるblogに「ルー語変換」とあり、?と思い、何か新しいweb用語なのではないかとはてな検索し、知ってしまった。知ってる人は知ってるだろうので説明は省く。
 ルー語変換は2パターン選べる。テキストデータやhtmlデータを走査し、あらかじめ登録されたキーワードをすべて日本語読みのカタカナ英語に変換するのがひとつ。例えば“今日”を“トゥディ”、“先月”を“ラストマンス”というように。もうひとつは変換されたキーワードのフォント、大きさ、色ををランダムに変換させたものだ。
 笑いすぎたので敢えてまじめに書いているが、“ルー”というキーワードがあるだけでこの笑いが生まれていることが発見といえば発見だ。この“ルー語変換”でウケた人は“ルー”がフックになっている。変換後のテキストがまるで“ルー”だからだ。自動化されたプログラムから生まれるテキストが、使用者の思い当たる“ルー”そのものであり、裏返せば“ルー”本体それ自体が、自動化されたパターンにより動いているということでもある。
 仕組みそのものはカンタンそうなので、同様な手法で様々な方言の“方言変換”なども可能だろう。こうしてできた基本形に、どのようなランダムさを加えていくかで“らしさ”も生むことが可能で、作者のセンスも組み込まれる。
 この“ルー語変換”。ルー”というキーワードがあることで笑いが生まれるだけでなく、その笑いが共有され、話題化され増幅する過程については、深くは論じられないが“ミーム”という概念が胸中引っかかった。言語化されていない笑いが、何らかのコードが介在、増幅し、これを共有するネットワークが生まれる。
 だから何?ということは今のところないのだが、とりあえず変換(※)してみてください。