長野
入口ののれんをくぐって店に入ると、おお昔の記憶が蘇る。5年前とまったく同じレイアウト、所狭しと井上さん手作りのザルが並ぶ。そしてご本人も、同じ場所に座り、同じように竹細工のシゴトをしていた。 久しぶりに来た。話しかけたいと思ったがこの日は土…
ここが今回の旅でぜひとも訪れたいと思っていた店だ。 井上竹細工店。戸隠の蕎麦に使うザルは特徴がある。ふつうは目が直線、スクエアに編むが、戸隠蕎麦では螺旋状に編む。最初ここを訪れたとき、店主の井上さんに聞いた話では、戸隠のザルは近隣の戸隠山な…
ここも前に入った店。タクシーの運転手さんに、おいしいお店知ってますかと聞いて入った覚えがある。俺たちいつもここで食べてるけどねぇ、とこのテはご存知セオリーで、アタリが多いというが、ゆたかやさんもアタリだった。で今回も入った。
翌日はシゴトも早々に切り上げ、昨日にも増して爽やかな道を長野駅に向け一直線、なはずもなく、やや迂回し、意気揚々と飯綱黒姫を抜け戸隠へと向かう。心当たりのお店に行くのだ。この日は何も予定がないので、通り道で蕎麦屋3軒は入ろうと、まず1軒目が…
やっとだ。この2、3年、蕎麦に縁がうすく、今回さみずに来たので、行き帰りに3件まわることができた。蕎麦は何と言っても信州。それも県北がうまい。この地域の蕎麦を知り惚れ込んだのは、かれこれ10年も前だろうか、豪雪地帯で有名な秋山郷を訪れた頃。…
さてその和子さんがやりたいこと。それはワンデイシェフという、今各地で小さな広がりを見せている取り組みにインスパイアされているとのことだ。って何かというと…… 「誰もが自分の色で輝ける社会の創出」を理念として、レストランの運営を通して「食」に関…
K子さんがめざすのは、さみず村の女性たちが気軽に集まれて、生き方に誇りと喜びを取り戻す、自前の、ゆるやかな、でも少しずつ広がっていくコミュニティなのかなと思う。和子さんは、少しずつ広がっていく、その過程をプロデュースする楽しみを温め、実行…
さみず村の続きだ。昼間に摘花のお手伝いをして、温泉に入って酒をのんで、その日深夜には山下勲さん宅で話しが続いたのだが、中でも和子さんの話を心に留め置きたい…… 和子さんは勲さんと同じ故郷、さみずの幼馴染だ。そして和子さん、農家の出とはいえ、高…
長野から国道を新潟方面に小一時間ほども走り、滋賀高原方面に別れてゆく観光バスを右に見やり、ちょっとした坂を上った途中に、牟礼という駅がある。ここを右折して、すぐだ。それまでの何のことはない風景が一転し、りんごの楽園となって目の前に広がる。 …